行雲流水

未破裂脳動脈瘤の記録

KR病院

2019年6月27日

 

紹介状を手にKR病院へ。

20年ほど前、母が股関節の手術で入院した時は本当に毎日通ってたとこ。

懐かしい。

当時はピカピカな病院だったけど、20年分古くなったのかな。

 

10:00 に受付。

受付けが終わったのが、10:30。受付けだけで30分。

10:30 に脳外科の受付に行き、診察室に入れたのは、なんと 13:00。

 

担当のNM先生の第一印象は、とても 財前五郎

「なんかこの人、自信にあふれてて手術が上手そう」と思った。

 

状況を淡々と、手短に説明され、

「さて、2泊3日の検査入院は来週、再来週のいつにしますか?」と。

 

また。このスピード展開。ついていけない。

私がスローすぎるのか???

 

先生曰く、

動脈瘤は3mmと大きくないが、破裂の確率の高い場所にある

・5年前には全くなかったので、急に大きくなっている可能性がある

・今、処置をするべきと考える

TKHS先生と同じ所見である

・この病院の場合、開頭クリッピング術は脳神経外科が施術し、

   コイル塞栓術は別の血管内治療科(?)する

・どちらにするかは、2泊3日のアンギオ検査の結果による

 

私はコイル塞栓術を希望しているが、その場合はこの財前先生ではないと・・・

手術が上手そうな雰囲気の先生だったので、また不安になる。

 

「急に来週なんて仕事が・・・もごもご・・・即答出来ないし・・・もごもご・・・

と言ってるうちに、財前五郎がサッサと 7/10で検査予約を入れていた。

そして、「この後、入院の説明を聞いて帰って下さい」と。

 

診察室を出てしばし放心・・・

 

またもや展開の速さに心が付いていけていない。

・3mmなのに本当に手術しないといけないの?

・開頭クリップ術、コイル塞栓術、どちらがリスクが少ないの?

・このままKR病院に任せていいの?

・FK病院の方がいいんじゃないの?

・再来週の検査入院をしたら引き戻せないんじゃないの?

・私しか知らない仕事の段取りはどうするの?

ぐるぐる~

 

そして、入院の説明を受けるのに待たされる事 30分。

入院に拘る詳細を説明され、(検査ではなく入院の手続きのこと)

看護師「当日はご家族の付き添いは?」

私  「一人です」

看護師「先生の治療の説明の時のご家族の付き添いは?」

私  「一人です」

看護師「退院の時は・・・」

私  「一人ですー!!!」

 

会計でもかなりの時間待たされ、病院を出たのは 15:30。

一日かがりだった。

 

疲れ果てて、家の玄関を見たとたんドアを開ける前から涙が出てきた。

まだ何も始まってもいないというのに・・・

 

この病気、

すべての判断を私がしないといけないのがつらいんだと思う。

動脈瘤が破裂するかしないかは誰にもわからないから、

手術をする、しない、も私が決めなければならないし、

病院をどうするか、手術の方法をどうするかも私が決めなければいけない。

今まで聞いたこともない病気だし、経験者も周りにいないし、ネットの情報だけだし、

だけど急展開で話は進んでいくから、決断しないといけない、けどわからない。

どうしたらいいかわからない・・・

 

ってのが、涙の理由なんだろうな。